8人制サッカーについて:②

続きです。

育成の土台として非常に重要なU-12年代のゲーム環境に、今回の改革を行います。
一つは年間を通した基軸となるリーグ戦を置くこと。
そしてもう一つは、JFA主催の大会を8人制に変更することです。

これらの改革は、日本サッカー、日本社会の将来を担う、子ども達が将来に向けて
大きく成長するために、最も良い環境を用意したいという願いから
、関係者が長年にわたって
検討・ディスカッションを続けてきた結果に基づくものです。

子ども達のサッカー環境を支える大人の皆さんに、改革の趣旨を理解していただくことが重要であると考えています。
趣旨に沿った上で、いろいろな判断を伴うケースが発生した場合に、
ぜひプレーヤーズファーストで、ご判断いただけたらと思います。


と、あります。

これは、ここ数年来ずっと言われてきたことであり、ずっと課題であったことだと思います。

まずは、小学生年代で、11人制の試合を実施しているのは、世界的に見ても東アジア独特というところです。
サッカー先進国と呼ばれる地域で、11人制を導入しているところはありません。
この年代に、大人の真似は必要無いということでしょう。

それから、公式戦と呼ばれる大会が多いのも、日本独特なもので、同様に、世界では実施されていません。
実施されていないというと語弊があるかもしれませんが、大会数は圧倒的に少ないんです。
その代わり、週一回のトレーニングマッチという形式をとっている国がほとんどです。
そして、それは一日一試合と限定されています。

さて、では今回の改革をしていく目的は?
それは、この後、説明があるのでそれを記載していきますが、私なりの考えを少し。

まずは、一番大切なことが、この年代にとって結果は大切なことではなく、育成が大切なことという事だと思います。

大人の真似のサッカーではなく、育成の為に必要な経験を積ませるということが大切なことなんだと思います。
その為には、やはり子供達の育成に合ったサッカーをしていく必要があると思いますし、
目先にとらわれない環境というものも必要になってくると思います。

指導者として、そういう考えをきちんと理解していたとしても、公式戦といえば、
どうしても勝負を意識した戦いになってしまうのでないでしょうか?
ましてや、保護者となればなおさらだと思います。

”勝ったの?負けたの?”
”勝てよ!!負けるなよ!!”

子ども達に、そんな言葉を掛けたことはありませんか?
これは、無意識にしても、大人が結果にこだわっている証拠だと思います。

その結果、各チーム、そして子ども達に、経験値の差が出てきてしまいます。
育成より、結果重視となってしまうんですよね。

勝てばたくさん試合が出来る。
勝ち上がる為に、メンバーを固定する。
これは、チーム、ましてや指導者云々という問題ではなく、今のシステムでは、避けられない事実だと思います。

ならば、結果にこだわる試合を無くして、育成の場をたくさん作ろうということだと思います。
公式戦ではなく、育成の為のリーグ戦。

本来ある形なのかもしれませんね。

何でもそうですが、今までの歴史、ベースがあることを変えようとすれば、いろんな問題が出てきます。
でも、物事の発展の為には、改革は避けられないことだと思うし、
古いものを守り、継承しつつ、新しい風を取り入れていくことも大切なことだと思います。

全ては、子ども達の為に。

その為にも、単純な不平不満ではなく、子ども達の舞台まで降りて行っての議論が必要だと思います。

改革無き組織は、必ず滅びます。
新しい風に、正面から向き合い、自らいろんなことを感じていくことが大切なことなんだと思います。

子ども達相手に、これが正解!!はないですからね。

次回は。。。”大会の趣旨”です。



同じカテゴリー(サッカー)の記事
険しい道のり...
険しい道のり...(2020-12-12 18:00)

5年生の覚醒。。。
5年生の覚醒。。。(2017-02-27 20:41)

 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

写真一覧をみる

削除
8人制サッカーについて:②
    コメント(0)