子供達の成長の為に。。。葛藤

大きな成長を遂げたブルーチーム&ホワイトチームの子供達。
今週から、新たな公式戦に挑みます。

”全日本少年サッカー大会”

この大会も、幸いなことに8人制となりましたので、2チームでのエントリーとなり
両チームの子供達がそれぞれの経験を積むことが出来ます。

但し、今年度からサッカー協会の新しい取組みとして、育成の為の地域リーグ戦がスタートします。
西部協会の場合、カテゴリを3つに分け、各カテゴリ内で総当りのリーグ戦が実施されます。
前期、後期に分け、上位チーム、下位チームとの入替も行われます。

ということで、日程の関係もあり、公式戦は全てトーナメント方式で実施され、
一発勝負ということになります。

8人制、リーグ戦に関しては、また後程記事にしたいと思いますが、個人的な意見としては
リーグ戦を中心とするならば、公式戦を減らせばいいと思います。

無理に開催することも無いと思いますし、公式戦という名の弊害がたくさんあると感じています。
6年生最後の公式戦であるNTTカップは、また11人制に戻して実施されるということですし。。。

大人の事情、考えが、まだまだ蔓延っているなというのが、少年サッカーの現状でしょうか。

育成という難しい世代に、これが正解という名のやり方は無いとは思いますが、
主役をおいていかないように心掛けたいものですね。

さて、まただいぶ話しがそれてしまいましたが。。。

この大会に望むにあたって、実は、私の中で非常に大きな葛藤があります。
それは、子供達の成長にとって、本当に必要な経験は何か?ということです。

ここからは、ブルーチームに特化しての話となりますが、
昨年春のリーグ戦、5年生主体で経験を積ませましたが、当然結果は付いてきませんでした。
中心となって活躍していたのは、4年生であり、ここぞという場面では、彼ら4年生の力が欠かせませんでした。
もちろん、結果にはこだわっていませんよ。

そして秋のリーグ戦、一人の選手が5年生に加わることにより、チームとして非常に大きな躍進を遂げました。
彼を中心に、5年生主体のチームは、見事に結果も残すことが出来ました。
もちろん中心となり、活躍していたのは、5年生達です。
結果にこだわったのも、子供達自らの気持ちからでした。

ところが、新チームとなり、このチームの柱だった彼が抜けることとなりました。
彼は、彼の成長をもっともっと高めるために、ホワイトチームへと活躍の場を移したのです。

一番後ろから、声でもプレーでもチームを引張り続けてくれた彼の存在は大きく、
大人しく控えめなブルーチームは、また春のチームへと戻りかけています。

この子達をさらに成長させてあげること、経験を積ませてあげること。

その為に、この公式戦で何をしてあげられるのか。。。
そんなことをずっと考えています。

この大会に臨むにあたって、子供達に目標を聞いてみました。
すると、”何が何でも、1勝すること!!”と、全員から同じ想いが返ってきました。

自信が付き、結果を求めるようになった子供達からすれば、当然のことなのかもしれませんが、
実は、ここが難しい問題なのです。

現状のチーム力を分析してみると、この子供達の1勝したい!!という想いに応えるためには、
どうしても試合のスタートから、新5年生の力が必要となってきます。

前述した通り、チームの要が居なくなったということで、システムの変更をしましたが、
その分個々の力が必要となっています。
でも残念ながら、この個々の力という意味では、ブルーチームの新6年生、現時点ではまだ力が足りません。

その上で、この一年間成長を続けてきた子供達にとって、1勝を目指すことを最優先する選択が本当に正しいことなんだろうか?
そんな想いがあります。

確かに、チームとして明確な目標を持ち、その目標に向かってそれぞれが役割を持ち、
ひとつのチームとして戦って行く事は、非常に大切なことであり、
その経験により、子供達も非常にたくさんのことを得ることが出来ます。

ただ、その一方で、試合に出るという経験、試合に出てがんばるといった経験がつめない子がいることも事実としてあります。

また、今までがんばってきた子供達が、公式戦という名の舞台に立つことが出来ないんだと自分で理解をしてしまった時、
結局自分には出れない試合があるんだと考えてしまうことがあったとしたら、それは非常に残念なことだと思います。
その時、今まで必死にがんばってきた子供達の気持ちが、折れてしまうような気がしてなりません。

当然、そこでまたがんばろうという気持ちにさせること、目標を持たせること、
一人一人と向き合い、話をしていくのは、我々指導者の役目だと思っています。

そんなことを考えていると、始めから1勝を最優先するという選択をするのではなく、
新6年生主体で何が何でも!!という気持ちを持たせてあげること。
勝利を目指して、必死に戦わせてあげること。
自分達の力で何とかしたいんだという強い気持ちを持たせてあげること。
そんなことも、大切なのかなという気もしています。

自分達の力だけではそれが出来ない時、そこで新5年生の力を借りる。
その結果として、1勝することが出来ても出来なくても、
それで始めてチームとして戦ったことになるのではないのかなぁということも感じています。

当然、新6年生中心という選択をしてあげた場合、勝つということからは、自ら遠ざかることになります。
が、そこは、ブルーチーム。
団の代表として戦うホワイトチームとは、求めることを変えてあげなければいけないと思っています。

今この子達にとって、本当に大切なこと、本当に必要なことはなんでしょうか?
そんなことをずっと考えていますが、明確な答えが見つかりません。

あくまでも、私の理想ですが、新6年生が自ら気持ちを発信してくれることを願っています。

”オレ達6年生でがんばるから!!6年生から、試合に出してください。”

そんな言葉を期待しています。

自分達でがんばりたいという気持ち、そして必死にがんばる姿。
子供達をまた大きく成長させてくれることでしょう。

”ローマは、一日にして成らず”

さて、本番まであと一日。。。何を仕掛けましょうか。。。

JUNパパさん、後程、グランドで。。。


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